女友達
おおらかで、ユーモアがあって、まっすぐで優しい人だった。
手先が器用で、料理や絵も上手だった。
彼女の事だから、旦那さまを支え、子育ても一生懸命やっていると思っていた。
そして実際彼女はやっていた。 その日の朝までは。
彼女の訃報を聞いたのは
仕事中の電話。 突然死、、だったそうだ。
三年前に少人数でおこなった同窓会に彼女は手作りの帽子を被ってきた。
それがとても似合っていて、きっと二人のお嬢さんにも
作ってあげてるんだろうなぁと思い、彼女らしくて微笑ましかった。
沖縄旅行を翌週に控え、南の島で着る洋服を家族と一緒に見に行く仕度をしている朝に
本当に時計の針が止まるように、彼女の人生が止まってしまった。
お互い、仕事と子育てでなかなか会えなかったのが今となっては悔やまれて仕方がない。
今年の彼女からの年賀状。
可愛い二人のお嬢さんの写真に彼女の言葉が添えられていた。
「けいちゃん、なかなか会えないけど、私はけいちゃんが元気で頑張っているの知ってるよ!いつもHPみてるもん!」
優しい彼女の私への最後の言葉になってしまった。
KEIKO 2015. 9. 8