心の浄化です。
好きな小説に出会うと、最後のページが近づくにつれて、
「あ~、まだ終わらないで!」と少し寂しい気持ちにすらなります。
「明日死ぬかもしれない自分、そしてあなたたち」 これもそう。
山田詠美さんは、大好きな作家です。
30年前の、「ベッドタイムアイズ」から始まり、それからずっとファン。
甘くて切なくて、鋭いのに優しい…。
私が大好きなもう一人の作家に、田辺聖子さんがいますが、
恋愛小説を描かせたら、この二人の、右に出る人はいないんじゃないかなぁ
と、私は思っています。
この「明日死ぬかもしれない自分、そしてあなたたち」は、恋愛小説とは違う
二つの家族の物語ですが、読みながら私の心の中に、小説の言葉が一つ一つはまっていく。
私はこの言葉を待っていたんだぁ、と。
そんな言葉が、散りばめられている優しい優しい小説です。
大切な人を亡くした人には、特に読んでもらいたい作品です。
本っていいなぁ。
秋は沢山、本を読もう!! KEIKO 2015. 9. 1