今、店頭には様々なセーターが並んでいます。
ニットが大好きな私は、心までポカポカとあたたかくなります。
独身時代の8年間、ニットデザイナーをやってきて、その後、24年間、バイヤーの仕事をやっていて思う事は、
ニットほど、色々な表情を見せてくれる素材はないという事!
だって同じ素材でも、糸の本取りを変えて、ゲージが違えば、
イメージが、ガラリと変わるんですもの。先日ブログで、
中村がニットについて触れていましたが、
それに付け加えさせていただきますと、
チクチクしないセーター、イコール、良いセーターでは無いんです。
逆を言えば、チクチクセーター、イコール、悪いセーターも違います。
梳毛のように、滑らかで、光沢のある肌馴染みも良い素材もあれば、
紡毛のように、起毛しやすくて、保温性のある素材もあるんです。
バルキーセーターなどは、粗く太く編む、あのゴツゴツ感が、素敵なんです。
もちろん「ロロピアーナ」のカシミヤニットのように、
着た瞬間に、ため息が出ちゃうような素材も、私は大好きですが、
むしろ、チクチクしがちな、バルキッシュなニットこそ、
「THE KNIT」だと思うんです。
多分、ニット好きの方なら、
この感覚わかっていただけるはずです。
それでも、肌の弱い方がストレスに感じるのは
否めない事です。
チクチクを敬遠するのではなく、
チクチクに対応する方法を考えて、
もっともっと幅広くニットを楽しんでみませんか?
私は冬でも、コットン100%の、少し地厚のタートルや、
ラウンドのカットソーなどを着てバルキッシュなセーターには対応するので、
まったくノーストレスです。ニットは、女性も男性も素敵に見せてくれます。
どうぞ、様々なセーターを着て、素敵な冬を過ごしましょう!
2019. 12.1 Keiko