店に飾ってあります。
今、店に飾ってある詩は、ある女性が書いたもの。
とてもピュアな詩でまるで少女が書いたポエムのようですが、書いた女性は33歳のkanaさん。
彼女は思春期の頃、精神のバランスを崩してしまったと私に話してくれました。
彼女の言葉を借りると、暗い世界、心をぎゅっと鎖で繋がれていた世界から、
今は飛び出して前向きに過ごす事が出来ていると言います。
絵を描くこと、詩を描くこと、歌を歌う事が大好きで、イギリスのセントマーチンに
留学するのが夢だそうです。
彼女が描いた絵が二枚、クールデシエルの試着室に飾ってあります。
kanaさん曰わく、
「こんな素敵な店に飾ってもらうのが夢でした…」 はにかんだ笑顔で言います。
シンプルでピュアな子供のような絵です。
でも、もがきながら鎖をはずし、暗い世界から明るい方へと、
自分のちからで歩き出した力強さも感じます。
「明るい道はこっちだよ」と、少しだけおせっかいをしたくなるのは何故でしょう…。
KEIKO 2016. 12.1