まだ、携帯がなかった時代。 もちろん、メールやラインなどで、 瞬時に連絡など取れなかった時代。 デートで喧嘩をしたり、些細な行き違いで、 恋人と心が通わなくて、帰りの電車の中で 泣いた事もあったっけ。 そんな時、手に取った小説が、田辺聖子さん。 素直に自分の気持ちを言えない時、 「ジョゼと虎と魚たち」に背中を押してもらったし、 社会に出て、仕事が忙しくなり、 なかなか思うように彼と会えなかった時、 「おそすぎますか?」を読んで 素直に会いたいと言えたなぁ。 「孤独な夜のココア」も、 「愛してよろしいですか?」も 「風見鶏の家」も「9時までまって」も、 大袈裟ではなく、確実に私の恋愛の指針になっていた。 いや、56歳になった今でもそうなのだ。 だからなかぁ、私の理想は、「カモカのおっちゃん」 ありがとうございます。 大好きです。おせいさん。 この尊敬と感謝の気持ちが届きますように。 田辺聖子さんのご冥福をお祈り致します。 2019. 6. 16 Keiko